介護現場を効率化する? 介護ロボについて
ムルソーです。
今日は介護ロボットについてのお話をします。
介護ロボというと、どんなものを連想するだろうか。
手足があって、顔があって、ヒトみたいに喋る......
そんなロボットが思い浮かぶだろうか?
実際は、そういったロボットは数少なく、人の形ではない。
大きく分けると、介護支援型、自立支援型、コミュニケーション・セキュリティ型の3つに分類されるようです。
以下、先ほどの記事より引用。
【介護支援型】
主に入浴や移乗など業務負担の軽減や安全向上などを支援し、業務負担の軽減をもたらすロボットです。
【自立支援型】
歩行・リハビリ・食事など、介護される側の自立支援を促すロボットです。
【コミュニケーション・セキュリティ型】
癒しや見守りなどをしてくれるロボットです。人工知能(AI)で人とのコミュニケーションを図ることができ、体操や音楽などのレクリエーションとしても活躍してくれます。特に認知症の方の徘徊予防や一人暮らしの高齢者のセキュリティ対策として活躍が期待できます。
介護現場で働く僕としては、とても興味のある話です。
もう少し詳しく調べてみました。
離床アシストロボット リショーネPlus
パナソニックが開発しているもので、ベッドの半分が車いすに変形するというもの。
2017年1月に発売され、価格はなんと90万円。
上記の分類で言うならコレは「介護支援型」になるんだろう。
確かに、介助者も利用者も精神的な不安は少なくなるかもしれない。
介助者も、移乗介助で腰を痛める心配も無いだろうし、利用者も人に抱えられる時に「落ちるのではないか...」と不安になることもない。
介護やってる側として、一つ気になったことは、
「利用者が立位を取る機会がなくなるのではないか」という点。
どういうことか。
今まで、ベッドから車椅子に移るときの手順は、次のようになります。
①ベッドから起き上がって、ベットに腰掛ける。
②介助者に掴まり、立ち上がる。
③車いすに座る。
この時、まだ下肢筋力が残っている人には、足に力を入れてもらい、少しでも自分で立位を取れるように努力してもらいます。
そうすれば、残った筋力を活かすことに繋がり、リハビリにもなる。
このリショーネというのは便利な介護ロボだけど、
「ベッドから起きあがって、介助者に掴まり、立ち上がる」という動作を取る機会、つまり生活の中でリハビリを行う機会が無くなってしまう、ということだ。
まぁ、リハビリは介助者が生活の中でやらずとも、理学療法士などと一緒にすることも出来るので、大した問題ではなさそう。
介助者・利用者双方にメリットあるので、価格の問題を早急にクリアして、現場に導入して欲しいですね。